透析看護

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透析勤務の穿刺・看護師

 

透析は専門的な仕事です。病棟に比べて患者さんの出入りが少ないですし、看護師も移動がなかなかありません。

 

長い透析生活、長い腎不全病歴の患者さんと関わる看護師としてのお仕事についてご紹介します。

 

透析勤務5年経験のある看護師さんの体験談

 

東京の病院で働いていて、地元に戻ってきた時に透析勤務になりました。その時、30才でした。

 

新人とは言えない年齢でしたが、透析の穿刺に関しては全くの素人です。病棟もある病院に就職したのですが透析スタッフが少ないという事で透析の配属となりました。
あまり気が進まないと看護部長には伝えましたが、一度やってみてと言われて承諾しました。

 

やった事が無いというだけで絶対嫌だとは言えませんし、嫌なら病棟に回してもらおうという気持ちはありました。

 

最初、透析の基本的な事、透析の原理、薬剤、検査データ、食事の管理など知識的な勉強もしました。
定期的に勉強会も実施されていました。

 

今まで病棟勤務でしたし、透析患者さんがいたこともありますが、透析看護師はこんなに透析の事を深く最初に学ぶのだなと感心しました。

 

入ってすぐは穿刺は出来ませんので、他のスタッフの穿刺の介助をして学びました。
いつかは自分が穿刺させて頂くのですし、患者さんのほうが透析に携わっている期間が長いのでとても先輩です。
私はここ透析では新人で、全てにおいて「させて頂く」という姿勢を持って接するようにしました。

 

これは患者さんにだけでなく、若いスタッフさんにも自分が後輩という立場で接しました。

 

自分が穿刺を行うようになって、初めての穿刺の時、患者さんも顔で新人だと分かっていて
「僕の血管は刺しやすいと思うから頑張ってみな!」と優しく声をかけて下さる方がいました。

 

慣れてなくて緊張いっぱいでしたがそうやって言って頂けて、とても安心しました。

 

最初はこの人なら刺せるであろう簡単な血管の患者さんばかり穿刺します。
注射でも最初慣れない時は先輩がついてくれて、簡単そうな人から経験を積むのは同じ事だと思いました。

 

慣れるまでは穿刺は緊張しっぱなしです。
もちろん失敗する事もありました。「もうあんたには刺してもらうのは怖いで嫌や」って言われる事もありました。

 

他のスタッフが言われているのを見たことがあるので予測していましたが自分が言われるのはショック。

 

最初は大変な所に来てしまった、という思いもありましたが、段々穿刺にもなれ知識もついてきたら住めば都になりました。

 

患者さんが何年も長くいらっしゃるので人間関係を築く事が出来れば楽しいです。
病棟ほど出入りがあまり無いので、決まった患者さんが10年とかいう期間を通われます。
意地悪な事、(あ、いや厳しいご意見)を言われた患者さんが「もう慣れたもんやな!最初はへたくそやったけど上手になったわ」と言われればとても嬉しいです。

 

残業をすることはあまりない

 

透析は穿刺から回収、抜針までは忙しいです。
ですが透析終了時には物品を揃えたり、掃除したりと時間にゆとりがあります。

 

患者さんも決められた時間内に来院します。
また、病院によっては送迎車のあるところもあります。なので時間のずれはあまり生じません。時間通りに仕事が進むことが多いので基本的に残業はありません。

 

また、透析という特性上、祭日だから休みという事にはなりませんが、日曜日は必ず休みです。

 

誰かを緊急に透析するという事は滅多にありませんが、必要ならば緊急にスタッフに連絡を取り開始になります。

 

日曜日には必ず休みたいという家庭の事情がある方は透析勤務を希望する人もいます。

 

透析しながら急変することもある

 

透析をしなければ死んでしまう可能性があります。

 

段々容態が悪くなったとして意識がもうろうとしている場合でも透析をする時は透析中に急変することがあります。
他にも血圧が急に下がって急変になる事があります。血圧チェックは十分行いますが、それでも下がってしまう事があるのです。

 

透析勤務が長く、病棟での急変に慣れていなくて、透析でしか働いていないスタッフは適切な処置が出来ない事もありました。
ドクター呼んで、救急カート持ってきて、アンビューしてっていう普通の事が思い浮かばなくて真っ白になっているのでしょう。

 

容態が落ち着けばそこにたくさんのスタッフが集まる必要はありませんが、急変の対応が出来ないのは問題です。

 

いつどんな事が起きるかも分からないので、病棟での経験があって良かったと思う場面がありました。

 

看護師安藤さんの体験談

 

私は再就職したときが透析でした。そこで働いていたドクターが開業するという事で一緒に働きませんか?とお誘いがあって私も新しい病院にご一緒することになりました。

 

透析で働くようになって10年経ちます。

 

透析で働いて良かったと思うのはどんな事ですか?

 

透析で働いていて良かったのは日曜日は必ず休みという事ですね。
後は一度働けばどこの透析でもやる事は大体同じなのでどこでも働けます。
穿刺が出来るようになるのが強みですね。

 

穿刺に失敗する事はないのですか?

 

腎臓内科の先生がオペをするとシャントの出来があまり良くないですし、手術の時間もすごーく長いですし。
穿刺も難しかったりします。

 

血管外科の先生がオペをするとシャントがきれいです。
血管外科の先生が作ったシャントだと穿刺がしやすいんですよね。手術時間も短いしさすがって感じです。
手術室にも私いましたから。

 

今は血管外科の先生がオペをして下さるので穿刺を失敗する事はほぼ無いですね。

 

どんな人が向いていますか?

 

慢性疾患ですし、透析を離脱出来る患者さんはなかなかいません。
週に2回か3回透析を受ける患者さんが多く私たち看護師よりも透析の事を知っています。

 

特に導入時には色んな質問をしてきます。
一つ一つ答えられるようにしっかり知識は付けておかなければなりません。

 

導入時でなくても新しく入ってきた看護師だと試しに聞いてくる人もいます。どれだけ知っている看護師なのか、任せられるのかどうか見るんでしょうね。

 

また、薬剤も日々変わっていくのでそれについても知っておかなければならないですし勉強会も出て学びます。
機械は病院が変われば違う事があるので覚えなければなりません。もちろん病院を変わらなくても新しい機械を導入する事もあります。
液晶タイプに変わった時は難しく感じました^^;

 

なので、患者さんにちゃんと答えられ、安心感を与えられるよう対応出来て日々勉強が出来るような人なら向いていると思います。

 

やりがいはどういう時に感じますか?

 

長く来てらっしゃる患者さんばかりで通う頻度が一般の外来よりも多く患者さんと密になりますよね。
仲良くなるとやっぱり患者さんがかわいく思えます。
始めはよそよそしくしゃべっていても、長期になると家族みたいに雑談したりして親近感が沸いてきます。

 

医療者と患者さんという枠ではあるんですけど、他の部署では味わえない人間関係を感じますね。

 

急変にあまり携わる事がなくなった

 

私の病院は大きな病院と提携しているので容態が悪くなったりするとすぐ移ります。
特に若いドクターが診た時は早め早めに転院を決めますね。

 

なのでいきなり急変する場面を最近立ち会う事がなくなりました。

 

 

 

 

 

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